Banana Recipes

漫画 BANANA FISH の2次創作ブログです。 BANANA FISH 好きの皆様と仲良くしていただければ嬉しいです♪一部BL・R18あります。ご注意を。

コメントありがとうございます!
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ゆき様分コメント欄に返コメさせていただいております^^



>まころん様

「小葉さん、お久しぶりです!」
まころんさんお久しぶりです~。お元気でしたか~?

「もしかしてPuffyのアニメ?」
そうなんですよ。よくご存知で!そっかぁCSでやってたんですか。私は昔、ネットで知ったんですよね。ようつべでオープニングしか見た事なかったけど。

「幼女にモッテモテの英二くん!」
英二って妹もいるし、あーちゃんにも好かれてるし、優しそうだし。おっしゃるとおり小さい女の子受けしそうですよねぇ。逆にアメリカの男の子にはなめられそう・・・。

「これまでアッシュを囲ってきた空間が夢の中で流れるように変容していく様がありありと伝わってきました。 」
ありがとうございます^^。
私、アッシュの過去を考えるのが好きなんですよね。アッシュを取り巻空間は英二に会うまでは決して明るいものではなかったと。そこを具体的に考えちゃうのが面白い・・・。

「敏感に悟って彼の気持ちを最優先にしてくれる~しかも「晩御飯食べようか」ってごくごくさりげなく! 」
あざーず!─゚+。:.ヽ(喜´∀`)ノ゚+。:.─
英二の優しい男前度をこの一言で語ってもらいましたw
やっぱねーアッシュの事気遣ってくれるのは英二だけだからアッシュは英二を手放せないんですよねー。

「アッシュの周りにはグリフ以外は支配欲をむき出しにしてくる人間or畏怖する人間しかいなかったわけで」
そうですよね。アッシュは寂しかったことを自分であんまり気付いていなかったかもしれませんよね。
多分普通の生活にあこがれて普通の友達が欲しかったのではないかと思います。無意識にでも。
わりと簡単にゴロツキとか撃っちゃう(←PrivateOpinionより)アッシュですが、普通の人には危害を加えないのかと。
自分の懐に飛び込んできて自分の事を心配してくれるようになった「普通」な英二が特別でなにより大事なものになっていったんだろうなぁ。

「アッシュと英二って最高だな」
激しく同意です。アッシュと英二ってやっぱりいいですよね!!

「桜の下で明るく笑うアッシュと、かわゆい英二♪( ´▽`) こんな2人を原作でも見たかった!」
わ~絵にも感想ありがとうございます!
原作で好きなシーンは2人が仲良く会話している数々のシーンなんですけど、少ないんですよねー。
もっともっとアッシュに英二との楽しい時を過ごしてもらいたかったです。

ところで2重投稿なってなかったです^^。
それではめったに投稿しない小説を読んでくださって、たのしい感想ありがとうございました!
感想いただけると次もまた書きたいなーという気分になりますね。(書けるかどうかは別として。フフ)
本当にありがとうございました。ヾ(☆´Д)人(Д`☆)ノ゛








>やまねっこ様

「初めまして。こんにちは〜( ´ ▽ ` )ノ 」
初めまして。こんばんわ~☆L(´▽`L )♪

「ここ最近のbanana熱再燃」
おお。やまねっこ様は再燃派なのですね。私もです^^
てか昔の漫画だから再燃でない人の方がめずらしいか・・・。

「この2人に限ってはどちらもアリ!に一票。 | |д・) ソォーッ….」
わはは。一票もらっちゃった。かわいい顔文字ですね。
はーいこっちに出来ててくださいよー(*゚▽゚)ノノ㌧㌧☆ ||
そーですよね。どちらもアリですよね。ご賛同してくださってうれしいですー。
だって2人とも男の子なんだもん!!

それでは楽しいコメントありがとうございました!










>luna様 

「初めてまして。 昨年、BFにハマってから何度も通わせていただいています。」
こちらこそ初めまして。何度も通ってくださってるなんてうれしいです^^
更新なくってほんとごめんなさいねー (・Θ・;)アセアセ

「そんな悪夢を見た直後でもいたせたアッシュの成長」
はは。そーですよね。そーなんですよねぇ。
よくよく考えていくといつまでも悪夢をみちゃうアッシュはもう誰ともやるのが嫌なんじゃないのか。とか思ったりもするんですが、そうするとBLの2次創作にならないので、うちでは強引に乗り越えてもらっていただいてます!ε-(`・ω・´)

「リアルタイムで見ていた時はアッシュに恋していた」
おぅluna様かわいらしいですね(○´ω`○)
そっかー。アッシュかっこよかったもんなぁ。
私はあんまり覚えてないんですが、バナナを読んで楽しむ箇所って、A英の会話シーンが一番好きだったので、当時から腐ってたんだろうなぁ。でも完全A×英主義だったと思う。

「やっと英二の良さが分かるようになりました。」
そうですよね。私もluna様と同じようにいい歳になってから読み返すとアッシュの精神安定における英二の愛情の重要さがひしひしと・・・。
それと、アッシュがかわいく見えるようになっちゃって・・・。この子不憫なのにがんばってるわ・・・。みたいな(苦笑)
そうすると自分で想像して書くと、”強がってるのに英二に精神的には頼っちゃってるツンデレ”的なアッシュになっちゃったり。

「 if設定の穏やかな日々を過ごす2人は癒やしと萌えの塊」
ま~。ありがとうございます!
ですよねー。原作は切ない終わり方だったから、2次創作のアッシュ生きてる設定ではせめて仲良く穏やかな日々を過ごしてほしいな。と思いますv
アッシュが穏やかな日々を送れるようオニィチャンにがんばっていただきたいです。

「次はぜひぜひ8:2の8の方を」
おや?”慟哭”の注意事項を読んでくださってるんですねvvvそこまで読んでくださってるなんて、luna様はなんていい方なんだ (≧ω≦。)ジーン...
そうですね。8ね。8のほうですねー(考え中考え中)
8の方はもういろんなパターンで書いていてネタが・・・どんなのがいいかなぁ(考え中考え中)
・・・まぁまたなんか降って来たら書いてみたいと思います(`・ω・´)ゝ キリッ

「更新本当にありがとうございました。」
こちらこそ、久々にコメント欄あけてコメントいただけて、コメントいただけることの嬉しさを思い出しました^^。
コメント本当にありがとうございました^^/






>ヒャッホー様

「♪ヽ(≧∇≦)ノ♪ 小葉さん!!ありがとうございます!! 」
こちらこそありがとうございます♪
読んでくださる方でしかもコメントくださる方いるのかなぁ。と思いながらアップしましたので、ヒャッホー様のいち早いコメントがすっごいうれしかったです。+. ワーイ ヾ(☆´Д)人(Д`☆)ノ゛ ワーイ 。:+
よろこんでくださった方がいらっしゃるんだなぁ。と思えてこちらが本当にありがとうざいます!!です。
ホントにコメントありがとうございました^^



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2015/04/13追記あり。(More・・・に追記)
A英芝生に寝転がる3



動きのないブログをたまにクリックしてくださったバナナ好きな皆さまこんばんわ。小葉です。
わ~でも3週連続アップしましたよ。しかも今回小説上げてます~(←話は地味ですけど)明日は槍が降るでしょう。
絵の方は水彩紙感をだそうと思ってテクスチャ選んだら、えらくブツブツ感がでて2人の皮膚が病気のようだ。とか気にしない。気にしないんだ・・・。orz。
テーマはやっぱりお花見。この3週間、一人私の中で「バナナ春の桜祭り」を開催しておりました。(どこかのパン祭りみたいな。)いやー。いいっすよね。桜。絵の方は花見っぽい?っぽい?

さて。小説。
アップしております。桜関係ないですけど。1年くらい書いてないので書き方忘れてましたけど。地味な話ですけど。なんでもいいと言うかたは読んでやってください。
題名は「Ordinary days -君の空間-」
シリアス。アッシュ生きてたIF設定。2人は恋人(リバ)設定。ほんのり英×A。ほんのり?
でもR18ではない。と思う。

お話に桜は関係ないんですけど、一連の絵のお花見の後の話だということに強引にしておいた。だって気分は「バナナ春の桜祭り」だから。

この小説のアップに気付いてくださった貴女にちょっとでもよろこんでいただければうれしいです^^

あ。絵も頑張って描いたのでよろこんでくださったらうれしいですv

しばらくコメント欄開けようと思います。
来客数少ないんで開けてもコメントないかもしれませんが、一人祭りやってる私をよかったらかまってやってくださいv(いちげんさん大歓迎デス。)簡単な一言だけでも。
すると私がよろこびます。

たくさんの拍手とコメントありがとうございましたv
お礼にこの記事のMore・・・に追絵アップしました。


それでは皆さま。再見!
「なんだお前何観てんだ?」

アッシュは自分の作業場としている部屋からリビングの扉を開けた。そのままソファーへと向かう。そのソファにはすでに英二が座ってテレビを観ていた。いつもは静かなリビングに賑やかな音が響いてる事にアッシュは少しの違和感を感じる。アッシュはソファの隅に置いてあった経済書を手に取りながらそこに座った。

「んー。隣の女の子がさ……」

英二が観ているのはカートゥーンだった。視線の先にはカラフルな色彩のいかにも幼児向けのアニメが放送されている。
なんでも隣の部屋の小さな女の子に勧められたそうだ。そのカートゥーンの主人公は日本人の女の子2人なのだそうだ。今、小学生くらいの女子の間で流行っているらしい。英二は日本人なのに知らないのなんておかしい。と言われたそうだ。

「たまたまチャンネルをつけたらやってたんだよ。でもこれ日本のアニメじゃないね」
なんで日本の女の子2人が主人公なんだろう?と英二は頭を捻る。

最近2人はこの古いアパートメントに引っ越してきたばかりだ。人付き合いのいい英二は早くもご近所に馴染みつつあるようだ。2人は定期的に住まいを替えていたが人当たりがよく愛想がいい英二は、どこにいっても主婦や小さい子供に受けがいい。

「すっかり懐かれちゃってさ。何度も“観た?観た?“って聞かれんだよね」
「モテんじゃねーか」
「よしてくれよ」
どうでもいい軽口を叩いた後、アッシュはハードカバーの表紙を開いて本を読み始めた。が、なんとなんとなく頭が別の事を考え始める。

そういえば、今日2人が外出から戻って来た時、アパートの外で遊んでいた少女が勢い良く駆けてきて英二に抱きついた。その彼女を英二は迷いなく抱き上げたのだ。あの黒髪の少女が英二にそのカートゥーンを勧めたのだろう。いつの間にそんなに仲よくなったんだ。とはアッシュは思わない。英二の近所付き合いのよさには最近驚かなくなった。
英二が女の子に声をかける。
『一人で遊んでいるの?お母さんは?』
『買い物。一人でお留守番してるの』
『お留守番中はお家にいた方がいいんじゃないかなぁ。鍵は閉めたの?』
『鍵?』
開けっ放しか。と英二が呟く。
『誰かさんと同じレベルだな』
アメリカに来た頃英二がよく部屋の鍵をかけ忘ていたのをアッシュが揶揄した。なんでも日本の実家ではあまり鍵を掛ける習慣がなかったようだ。
声に出したところで少女の視線がアッシュに向けられた。英二が少女にアッシュを紹介する。
『会うのは初めてだったかな?ぼくと同じ部屋に住んでる友達だよ。かっこいいだろう?』
少女は少し黙った後、英二の肩に顔を埋めて呟いた。
『……いい』
『?なんて言ったんだい?』
『エイジのほうがかっこいい!』
『そ……そうかい?ありがと。えーと、とりあえずお家に戻ろうか』

英二は片腕で少女を抱えたまま、アパートメントの玄関ドアを片手で器用に開け、建物の中に入って行った。エントランス―― と言えるほどのものでもないが ―― は冷んやりとしていて、少し暖かくなった春先の陽光が降り注ぐ外から足を踏み入れると、ひどく薄暗く感じる。しかし英二は構わずに三階にある自分たちの部屋まで階段を登って行く。彼の後ろ姿を見ながらアッシュは黙ったまま2人についていった。

少しギシギシと音がする階段を登りながら、英二が少女に何かを話しかけると、少女が英二の腕の中で楽しそうに笑う。

無事彼女の部屋まで送り届け、彼女が内側から鍵を掛ける音がするのをアッシュはぼぅっと見ていた。





「さ。晩御飯でもつくろうかな」

カートゥーンを観終わった英二がソファから立った拍子に、アッシュは目の前の本に意識を戻した。そして英二がいなくなって広くなったソファに足を上げて寝転がる。仰向けになって本を読み始めた。

「きみ。そこで眠るなよ」
キッチンへと行こうとした英二が振り返り、すかさず小言を言う。アッシュは返事の代わりに肩をすくめてみせた。

もう……。と呟いた英二の声は諦めを含んだものだった。その英二の背中をアッシュはなんとはなしに眺める。英二がキッチンへの扉の向こうへ消えた。

開いたハードカバーを胸の上に伏せて、アッシュは欠伸をしながらおもい切り伸びをした。多少のけだるさを感じながら本をまた開く。ちらりとアッシュは窓の外を見た。向かいのアパートメントの窓の外にハンギングされ並べられた鉢植えの花が淡い薄紅色の春の夕日にうっすらと染められていた。アッシュは徐々に眠気を感じてきた。春という季節は何故だか眠気に誘われる。
そう言えば今朝は、公園が混まないうちに桜を見たいと言う英二に付き合って、いつもより早く起きたのだった。眠い。

アッシュは先程の英二の忠告を無視して軽く目を閉じた。

おれを早く起こしたあいつが悪い。

早く起こされたといっても、十時過ぎに起きたアッシュは、だがこの静かな空間に勝てそうにもなかった。

ちょっとだけ……。あいつが起こしにくるまで……。

そうしてアッシュは浅い眠りの中に沈んでいった。


目を瞑ったアッシュの眼裏に、英二の肩が後ろから映し出されていた。少し広めの肩、その背が屈められ、その腕で小さな誰かを抱き上げる。
あれは誰?あれは――

伸ばされた手に抱き上げられながら幼いアッシュは楽しそうに笑った。
「グリフィン!もっと高くぼくをあげてよ!」
「このくらい?」
「もっと!」
「このくらいかい?」
「もっともっと!」
「まったくお前は……」
とアッシュの兄が呟いたかと思うと、その力強い手でアッシュの脇の下を掴み直し、自分の体ごとグルグルとアッシュを回し始めた。
「これでどうだ!」
アッシュが歓声を上げる。
遠心力に引っ張られる感覚がアッシュには面白い。
危ないなどと思ったことはなかった。
兄が自分を手放すなどと考えたこともなかった。
回されるアッシュの視界の中ではいつもより高い視線で部屋がグルグルと勢い良く流れていく。
アッシュは笑い声を上げ続ける。
伸ばされた兄の腕に掴まれている自分と兄の距離は約70cm。そこがアッシュにとって一番楽しい場所だった。
流れ続ける景色の中で、はっきりと動かずに見えるのは兄の力強い腕だけだった。

その腕がアッシュから離された。

体が投げ出される。
――ここは?
ベッドの上だった。
アッシュは肘を付いて上半身を少し上げる。足元には大柄な男がいた。その男が手をのばしてきた。驚いたアッシュは手を突っ張り男の腕を払いのけようとする。アッシュは軽く頬を叩かれた。小柄なアッシュはもう一度ベッドに打ち付けられた。
「抵抗するなと言っただろう」
男の腕と大きな影がアッシュに覆いかぶさって来た。
「大人しくしていれば優しくしてやるぜ」
今から行われる行為に優しさなんてあるはずがない。アッシュは自分にあてがわれた今晩の客をただじっと見上げた。
アッシュの耳のすぐ下のシーツに男の手がつかれる。
男とアッシュの間に暗い空間ができる。グリフィンと同じような大きな男。しかしアッシュと男の間には黒い影が落とされている。
アッシュはこの空間に馴染み始めていた。日によって代わる代わる自分を弄ぶ男たちのそれぞれの腕の中。それぞれの黒い空間。
だがいつまでたってもそれには慣れなかった。慣れないことに馴染んでいた。
男のもう片方の手がバラバラと開かれ、アッシュの肩を掴もうと伸ばされた。



アッシュは、その手を振り払って男の顔に鉄拳を打ち込んだ。
ボキリと歯の折れる音がする。
「いひェ〜!ひひぇ〜!」
誰だおかしな声をだしてやがるのは、最近リンクスに入ったばかりのひょろっとした新入りの声があんな声だったか・・。
俺は眠いんだ眠らせろ。
だれも俺に触んじゃねー……。触ったやつはぶっ殺す。
近頃リンクスがコルシカマフィアの使い走りで金を稼ぐようになった。それにつれて小競り合いも多くなった。その調整にアッシュは疲れていた。ここは仲間の溜まり場であるプールバーの奥にある小さな部屋。そのソファーの上でアッシュは眠っていた。
アッシュは人に触れられるのが嫌いだ。自分に伸ばされる手には虫酸が走る。
そこにアレックスの呆れた声がした。
「だから言ったろボーンズ。ボスを起こすなってな」
「らって、ボフが、10りに起こひぇって!」
「馬鹿。寝ぼけてるボスに殴られて歯が折れんのと、起きてきたボスにどうして起こさなかったんだってドヤされんのとお前はどっちがいいんだ?」
「……」
そこにガチャリと扉を開けて入ってきた大柄な少年が声をだした。
「あれ?お前らボスを起こさねーの?10時に起こせって言ってたろ?」
「わっ。ひゃめろ!コング!」
ボーンズの制止も聞かずに大きな少年の太い腕がアッシュに向ってのばされた。


「ネクタイが曲がっている。ちゃんと締めなさい」
NYのコルシカマフィアを束ねる男の手がアッシュに向けられた。
アッシュは男にあてがわれたタキシードを身につけていた。ここは男の所有する黒塗りのリムジンの後部座席。エアコンが適度に効いている。窓の外では、夜の繁華街のネオンが色とりどりに流れていた。

アッシュの蝶ネクタイに向かって肉厚の手がゆっくりと伸ばされていた。
アッシュはその手が届かぬうちに自分でネクタイの位置を軽く直す。

だが男の手はそのまま伸ばされ、アッシュの顎を軽く掴んだ。
「こちらを向け」
アッシュは言われたとおりに男に顔を向ける。その眼差しは無表情だ。
アッシュに顔を向けさせた男は彼の情夫の爪先から頭の上までを眺め満足気に頷いた。
「いいだろう」
これから2人はオペラを観るために有名な劇場まで車を走らせているところだ。
だが目的はオペラを見ることではない。マフィアの顧客がその先で待っているのだ。政治家、だそうだ。
オペラのバルコニー席でどんな話が行われるかアッシュには興味がなかった。2人の話が物別れに終わるとアッシュはそのままマフィアの屋敷に戻り、商談が成立すればその身を相手に捧げられるだけだ。
「おれはもうあんたの商品にしては歳がいってんじゃねぇの?」
幼児ばかりを集めたマフィアの店で働かされていたアッシュはそれを揶揄する。
「……安心しろ。相手はお前くらいの少年が好みだそうだ」
「どいつもこいつも変態ばかりで結構な事だな」
「相手の前ではその口を閉じていろ」
もう片方の男の手がアッシュの髪を梳こうと伸ばされる。アッシュと男の間隔が狭まる。
「私がいいと言うまでな」
そして男の唇がアッシュのそれへと寄せられる。

男の胸板と黒い影が近づいてきた。



アッシュは強く男の胸を押しやった。

「アッシュ?起きた?」
――英二……?
彼はソファに寝転がったアッシュの脇腹のあたりに腰を下ろし、心配そうに屈み込み、アッシュを見下ろしていた。
アッシュはどうやら夢を見ていたようだ。
英二の心配顔から自分がうなされていたのだろうと察する。
アッシュは夢だったことにほっとした。
そして先ほど英二の胸を押しやったはずのその手で彼のシャツを軽く掴んだ。

「……コーヒーでもいれようか?」
「いくな」
アッシュは少し上半身を起こした。立とうとした英二の首をもう片方の手で引き寄せ、その肩に額を乗せた。
「どうしだんだい。アッシュ」
首だけを引き寄せられ、無理な態勢でもう一度座り直した英二は、戸惑いながらアッシュの背に腕を回した。
よしよしとあやすように、英二の手によってアッシュの背が軽く何度か叩かれる。
アッシュはその腕の暖かさに、さらに顔を埋める。
「ほんとどうしたんだいきみ」
「……」
アッシュは答えなかった。
答えないアッシュに英二は少しおどけた声をだした。
「まさか、きみ。あの子に焼いちゃったのかい?」
あの子?アッシュが顔を上げた。
あの子とは、英二の顔をみて破顔し、真っ直ぐに飛びついて英二に抱き上げられた隣の――

『英二の方がかっこいい!』

「……そんなわけあるか。あんなガキに」
この俺が。とアッシュは思うが、あんな夢を見たきっかけはどうしてだ、と考えた時に面白くない結論に達しそうだった。
「ハイハイ。そうだよね。そうだと思うよ。でも、イイコだから手を離してくれないかな。晩御飯できてるよ?」
ニヤニヤと笑いながら英二はアッシュの片腕を自分の首から外そうとする。このチャンスを逃さないとばかりにからかう英二に、コノヤロウ、とアッシュは思う。
――調子にのんなよ。……見てろよ。
アッシュは掴んだままの英二の胸のTシャツを握り直す。
アッシュは知っていた。どの角度でどうすれば男の気が引けるかということを。

目を伏せて、少し開いた瞼から覗かせた翡翠の瞳だけで英二を捉える。そして白い首元を見せつけるように顎を斜め上に向け、黄金のまつ毛を瞬せながら薄く笑ってみせた。

「もう少し、ここにいろよ」

英二がドキリとする気配が感じられる。アッシュを抱く腕の体温が数度上がった。

「もう……きみね……」
英二はあからさまにため息をついた。
「まさか誘ってんの?」と英二は呟きアッシュの首筋に唇を寄せる。
「抱き付いて、離れなくて、そんな顔してみせてさ……」
ぼくだって男なんだぜ。とボヤきながらアッシュのシャツのボタンを上から外していく。はだけられたシャツからアッシュの白い肌が現れた。英二がそれを脇腹からゆっくりと撫で上げる。そうしてアッシュの顔の両隣に両手を付いた。
「どうなんだい?」
両腕で自分の上半身を支えた英二がアッシュを覗き込む。柔らかく笑った。
アッシュと英二の間に空間ができている。暖かい空間。柔らかい空間。
英二を自分の思い通りその気にさせたアッシュは満足気に笑みを浮かべた。
そしてゆっくりと目を閉じる。英二の暖かさを感じながら。
すると英二の啄ばむようなキスがゆっくりと降ってきた。

――心地いい。

頬に耳元に幾つもの優しいキスが与えられる。

だがしばらくすると、閉じた目の裏から今まで経験した数々の暗闇が顔を出す。暖かいはずのこの空間を徐々に侵食しはじめた。自分の意思などお構いなしに伸ばされる男達の手、手、手。
暗い記憶にこの優しい空間までもが飲み込まれそうになる。

――誰も俺に触れるな……!

「アッシュ」

アッシュはハッとなり目を開いた。

「晩御飯食べようか」

英二がニコリと笑ってアッシュの髪をかき上げ、額に軽いキスをした。そして身を起こす。

英二は優しく微笑んでいた。彼はいつもそうだ。アッシュ自身をよく見て気遣ってくれる。アッシュの感情を大切にしてくれる。

だが、アッシュは返事をせずに、両手を英二の首裏に回し自分へと引き寄せた。
力強く。
英二を引き寄せることによって暗い空間を押し出してしまうように。その空間を英二だけで埋めてしまえるように。
唇を自ら英二へと向ける。

そして明らかに英二を誘う深いキス。

互いの舌がからまり、どちらの息も少し上がった頃英二が唇を離して文句を言った。

「もう……知らないぜ。止まんなくても」

そして今度は英二が深いキスをしかける。

「ぼくだって男だよ、ってさっき言ったの聞いてたかい?」
いいんだよね?と英二が呟きながら、先程はだけさせたアッシュのシャツをその肩からすべらせ、白い肌にキスをしながら下へと辿っていく。

英二。お前だけだ。お前になら――

「いいさ」

アッシュは小さい声で呟いた。自分にも聞こえないくらいのかすかな声で。

お前だから――

「いいんだ」


ーfin.




この小説を読んでくださってありがとうございました。
英×Aですよね・・・。大丈夫でしたかね?しかもアッシュ誘い受け。
昔、「アッシュが受けなら誘い受けだと思う」とコメントくださった方お元気かなぁ。ここまだ読んでくださってるかなぁ。
確かにうちのアッシュ誘い受けやっちゃった。えへ。
一応この話、「慟哭」といううちの小説で、引っ越すの引っ越さないのと揉めたあとに結局仲良く引っ越した。その後の話です。
ちなみに英二が観ていたカートゥーン(子供向けアニメ)の主人公は、日本の女性2人組アーティストP/U/F/F/Y。彼女達は本当にアメリカで子供向けアニメになってたみたいなんですよね。女の子はそれを見ていたという設定。2人は30歳過ぎてたのに10代の役でアニメになって、実写で露出してもそれで通してたみたいです。日本人(東洋人)スゲーよな。英二の童顔設定も納得です。
超ひさびさの更新なんで、気付かれた方もあんまりいないかもしれませんが、たまに覗いてくださっている方々が「お?更新してるv」と思って読んでくださったらうれしい。皆さまが楽しんでくださるのが一番うれしい。でも英×Aでほんとすんません(汗)

それでは。本当にありがとうございましたvv

英カメラ構える5




雑な絵で申し訳ない。もう一回線画をきれいにやり直す気もない、小葉@性格が本当にザツ です。

やー2週連続アップですねー。どうしたんでしょうねー。来週は大雨かもしれませんねー。
グラフィック系ソフトで遊ぶのが今面白くてしょうがないのです。
いつかきれいな絵が描けるまでこの波が続くといいけど。

この絵のコンセプトは、前回載せたお花見アッシュの写真を撮ってる英二です。
こんなこと考えながら撮ってたと思う。

この後、アッシュが「いい写真撮れたか?」と英二に聞くと思うんですが、
英二はすごくにっこり笑って「うん。(きみの)いい写真が撮れたよ」と答えると思いますw
英二ってそういうヤツだったらいいなと思います。

小説は最近書く気力がないけど、こんなプチ妄想でよかったら
更新があんまりないうちまでも覗きに来てくださっているバナナ好きな貴女にv

小葉でした。

A桜201503-3



皆さまたいへんお久しぶりです。
ハロウィン以来だからえーと・・・11月、12月、1月・・・2月・・・・5ヶ月ぶり?
でもまぁ。バナナサイトの諸先輩方の中にまぎれると、こんなゆっくり更新も、通常運転のうちに入るよねー。ハハ。(ごめんなさいごめんなさい><)

お久しぶりの更新はあいかわらず小説ではないです。このつれづれコーナーのみです。

はぁ~この間Painterの2015を手に入れちゃったもんで、水彩塗りしてみたくてですねー。
水彩塗りってどうやったらわかんなくて、手馴れてない感満載です。
塗りがもっさりしていて、残念感もいっぱいで、なんだか課題がいっぱいです。
いろいろやってたら透明感溢れるきれいな塗り技術を手に入れられるかなぁ。
ていうか、塗るまえに線画がすごいヘロヘロになるし、もー絵って難しいですよねー。

ちなみにこの絵のコンセプトは「英二に写真を撮られたアッシュ」
英二と一緒にセントラルパークでお花見散歩です。
セントラルパークには本当に桜があるらしいですよ。

アッシュ生きてた設定で、バナナフィッシュのあれやこれやが終わった後、
2人で仲良くお弁当もってお花見していただきたいです。

それでは。さくらめ~るに代えて。
(でも今ないですよね。さくらめ~るって。)
小葉でした。

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